地震が起きるとなぜ水道が破裂するのか。
東北地方でまた大きな地震がありました。
東日本大震災が起きたのが10年前だそうですね。まだまだ震災の傷の癒えぬ中、
追い打ちをかけるような巨大地震。しかも。なんで、この時期なんだよ・・
被災に遭われた方々は、精神的、肉体的に大変な思いをされていることかと思います。
これ以上の被害が出ないことを祈るばかりです。
さて、各社のニュースでは地震による様々な被害報告がされていますが、その中でも断水や水道管の破裂といった水道に関する被害が目につきます。
それは僕が上水道のコンサルとして日々水道に携わっているからでしょうか。
今回は、地震で水道管が破裂する理由をサクッと解説します。
ではさっそくですが、地震で水道管が破裂する理由それは、
地震で管がぶっ壊れるからー
ってそんなん誰でも分かりますよね。
でも今回は折角なので、水道管の構造という観点から管が破裂する原因を探っていきましょう。水道管と一口に言っても形態は様々でして地震に強い管種、弱い管種があります。
では地震に対して強い、弱いは一体何で決まるのか。それは次の3つです。
①管体の材質
②継手の形式
③外面塗装、防食被覆の有無
基本的にこの組み合わせで決まります。
そして、この中でも耐震性能に大きく関係するものが②継手の形式です。
管体強度がいくら高く、外面塗装がいくら高品質でも、継手が弱ければ
耐震性は低いです。
「鎖の強度は一番弱い部分の強度で決まる」というわけです。
ではどのような継手形式が地震に強いのか。
それは地盤に追従する可とう性を有する継手です。
水道管は管体強度で地震の力に耐える!という発想からは離脱し、
今は、地震と仲良くなって一緒に動く。という考えになってます。
(水道管:地震さんマジ強いっす、一生付いていきます!的な)
実際、各自治体で配水管として使用される管路は配水用ポリエチレン管やダクタイル鋳鉄管GX型など地盤に追従する形式の管路が採用されています。
つまり地震で漏水が発生している管路のほとんどは昔に布設された継手ガチガチ管路さんなんですね。継手がガチガチだと地震のエネルギーを解放する部分がないので、どこか局所的な力が加わってしまい弱い部分で漏水するわけです。で弱い部分っていうのがまた継手部分なんですね。しかも古い管路は経年化によりゴムの劣化も起こっているのでなおさらです。
故に、地震により発生する漏水の多くは、古い管路の継手部分で発生している。
ということになります。(もちろん、他の要因で漏水になっている部分もあります)
各自治体では、迫りくる巨大地震に備えて管路の耐震化を進めていますが、それには多大な時間とお金が必要です。そこで、我々コンサルが裏方として、効率的な更新計画の策定や、技術提案をさせてもらっております。
なんかうまくまとめられなかったな、
まぁいいや明日からまた仕事だ
頑張りましょうや